保護司・更生保護女性会のなり手不足について
今年の6月定例月議会にて保護司・更生保護女性会のなり手不足について質問しました。前向きな答弁を頂きましたので、今後市の取り組みを見守りたいと思います。
以下議事録です。
本市における再犯防止推進計画についてお伺いします。
保護司の減少と負担軽減の対策として再犯防止策を講じることが必要不可欠です。それは検挙者のうち再犯者の占める割合が約50%であるからです。
2016年に「再犯防止推進法」が制定され、国、自治体、民間が一体となり再犯防止策を実施することになりました。同法により、都道府県と市町村も再犯防止推進計画の策定に努めるよう規定されています。これを受けて、全国の自治体で再犯防止推進計画が進められてきました。先進的な例としては法律の趣旨を踏まえた明石市の「明石市更生支援及び再犯防止等に関する条例」の制定があげられます。
本県の再犯者率は、平成26年から平成30年の5年間すべて全国平均を上回り、おおむね50%前後を推移しています。そこで石川県としては今年「石川県再犯防止推進計画」が策定され、施策の中で国・市町・民間団体等との連携強化を掲げました。具体的には、県と国の関係機関、市町、民間団体等で構成する連絡会議の設置と市町における再犯防止推進計画の策定の推進となっています。
市長自ら保護司である小松市では昨年の7月に小松市再犯防止推進計画を作成しています。基本方針の方向性には「再犯防止のためには、犯罪をした者等を支援する保護司などの活動は不可欠であり、その活動を支援することで再犯防止の更なる促進を図る」と明記されています。
昨年7月7日に行われた、社会を明るくする運動街頭広報活動において山野市長は、県と連携しながら再犯防止計画作成に向けて今後の思いを述べたとブログで報告されています。本市としても保護司などの負担軽減を含めた様々な観点から再犯防止推進計画に取り組んで頂きたいと思いますが、市長のお考えをお伺いします。
(山野市長答弁)
再犯防止推進計画のことについてお尋ねがございました。本市には金沢刑務所をはじめ3つの矯正施設があります。矯正施設と連携をし、地域における再犯防止策を講じ立ち直りを決意した方たちを社会復帰して頂くための環境を整えていくということは本市にとっても大きな使命であります。今年度、再犯防止推進計画を策定したいと考えております。その中におきまして、再犯防止活動を担う保護司等への支援、福祉サービスの利用促進等、市町村ならではの施策について盛り込んでいきたいというふうに思っています。
先ほど、保護司や更生保護女性会の担い手不足の答弁の際、基礎自治体としてやるべきことがあると申し上げさせて頂きました。いずれも田中議員ご提案の頂きました、一つには再犯防止推進計画をしっかりと策定し取り組んでいくということであります。これはしっかりと取り組んでまいります。
保護司と更生保護女性会の担い手不足を解消するためにも、実際の活動内容を市民の皆さんに広く知って頂くことが必要です。疑問点を解消し、活動内容にやりがいを感じて頂けるような広報を本市としても発信して頂きたいと感じています。
お隣の野々市市では、市のホームページ上において保護司と更生保護女性会のページを作成し、活動内容を広報しています。加えて、更生保護サポートセンターも紹介し、保護観察対象者の面接場所をセンターで提供していることも案内しています。また西宮市のホームページでは、実際の保護司の人数や、社会を明るくする運動の説明など、より詳細に保護司の活動について広報されています。
そこで本市としてもぜひホームページ上に保護司と更生保護女性会のページを加えて頂けないかお考えをお伺いします。
(山野市長答弁)
あわせてホームページのことについてもお触れでありました。先程の答弁におきましても、その保護司や女性会の皆さんの活動をしっかりと周知していくことが必要だというふうに申し上げました。このホームページでの情報発信というものはその周知に対して大きな力を発揮して頂けるものだと思っていますので、そのことにつきましてもしっかりと取り組んでいくことによって広報啓発活動についても前向きに取り組んでま
いりたいと思っています。
2020年10月07日 14:05