石川県議会議員 田中美絵子

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連合審査会質疑「おくやみコーナー」

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6月18日連合審査会において質疑を行いました。
翌日の地元紙にも取り上げて頂き、反響の大きかった金沢市における「おくやみコーナー」について議事録をアップします。

おくやみ手続案内窓口運用費についてお伺いします。
本市では2020年におくやみコーナーが市役所1Fに設置されました。しかし、現在いつの間にかなくなっています。
おくやみコーナーは、内閣官房IT総合戦略室が2018年に「死亡・相続ワンストップサービス」を打ち出し、行政手続きのDX化を推進したことにより、設置自治体がわずか3年で28倍に急増したと言われています。
先月、会派でおくやみコーナー設置自治体第一号である別府市を視察してきました。別府市では来庁から20分で各課に情報が共有され、トータルで1時間程度で手続きが終了すると伺いました。おくやみコーナーを設置している自治体では、手続きにかかる時間はおよそ1時間から1時間半程度です。一方で、こうしたワンストップサービスが存在していない自治体では、複数の窓口を回り、その都度書類を作成しなければなりません。その結果手続きに丸一日かかるケースもあります。本市の場合はワンストップサービスではありませんでしたが、窓口を設置することにより、悲しみに暮れるご遺族の負担軽減につながっていたのではないかと思います。市民の方からもおくやみコーナーの撤去や再設置についてお問い合わせを頂くことがあります。改めておくやみコーナーが撤去された理由についてお伺いします。
 
(新出市民課長)
おくやみ手続案内窓口はご遺族の負担を軽減するため死亡に伴う相続の手続きを効率的に案内することを目的に令和2年4月に2ヶ所設置し運用していたところでしたが、国が実施しましたマイナンバーポイント事業の第一弾に伴いましてマイナンバーカードの申請及び交付件数が急増したことから混雑緩和のためマイナンバー業務の窓口として兼用してきたものでございます。
 
(窓口の混雑具合によって現在物理的におくやみコーナーを設置することは難しいという事情も理解出来ますが)以前2ヶ所あった窓口を1ヶ所だけでも復活させる、あるいは、葛飾区や大和市のように予約制にする等ぜひ工夫して、おくやみコーナーの再設置を行って頂きたいと思います。そこでおくやみコーナーの再設置についてお考えをお伺いします。
 
(新出市民課長)
ご指摘の通り現在の状況では分かりづらく設置当時の目的が十分に果たされていないことからまずは新たなスペースで設置を早急に対応してまいりたいと考えております。
 
(ぜひ様々な工夫を凝らして何らかの形でおくやみコーナーを再設置して頂きたいと思います)最後に、来庁したご遺族に対する利便性の向上についてお伺いします。他都市では、おくやみコーナーのみならず、おくやみコンシェルジュを常駐させている自治体も増えてきています。職員が個別に相談や付き添いを行い、高齢者に好評であると伺っています。現在、おくやみコーナーが存在していない本市において、ご遺族の方が慣れない死亡、相続手続きに戸惑うことがないよう本市として今後どのように利便性の向上に取組んでいくのかお伺いします。
 
(村山市長)
おくやみ手続案内ハンドブックでの相談案内に加え必要に応じて職員がコンシェルジュとして関係課へ同行するほか、AIによる行政情報自動案内システムにおくやみ手続きに関する項目を追加するための準備を進めております。また国においてもおくやみに関する手続きの見直しやオンラインで手続きが完了する機能の構築に向けた検討を進めておりましてこれらの動向にも注視しているところであります。今後も手続きを行う方の利便性を高めてご遺族の負担軽減と心情に寄り添えるよう努めてまいります。
 
2022年06月18日 15:39