石川県議会議員 田中美絵子

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2022年9月定例月議会一般質問議事録【民生・児童委員について】

3年前も民生・児童委員について一般質問をしましたが、今回はコロナ禍で時代も変わりまた違った内容となりました。
3年前同様、現役の民生委員や関係する方々からのご要望です。
以下議事録です。

民生委員・児童委員についてお伺いします。
今年は3年に1回の改選の年になります。3年前も民生・児童委員の担い手不足について質問させて頂きましたが、今回も担い手を確保するために各地区では大変な努力と苦労をされていると実感しています。どうしても見つからない場合は、お隣の町会で分担するというお話も伺いましたが、より多くの担当世帯が増えることになり、その分負担も増えます。こうしたケースが増えると益々敬遠されるようになるのではないかと危惧しました。
現在、民生・児童委員を推薦する委員会が各地区で行われています。そこで、市が発行した委員推薦協力依頼チラシには「生活が安定している方」と明記されていますが、生活の安定の定義があいまいで、よりハードルを高くしていると指摘がありました。確かに趣旨は理解出来ますが、文章で書かれるとハードルが高く感じる方もいらっしゃるようです。今経済的に安定していてもいつ不測の事態が起こり不安定な状況になるか予測は出来ません。表現の見直しも必要ではないかと思いますが、ご所見をお伺いします。
 
(副市長)本市の民生委員の推薦委員を務めていますので私の方から答弁をさせて頂きます。まず委員推薦協力依頼チラシにあります「生活の安定している方を民生委員選任の条件としている」という表現についてですが、これまで町会等に配布してきましたチラシにつきましては国の民生委員児童委員選任要領の表現を引用し記載したものでございます。ご指摘のように定義があいまいで誤解を招く恐れがあるということから次回の改選時におきまして記載の内容についての見直しを行ってまいりたいと思っております。
 
担い手不足は全国的な傾向であり、どこの自治体も課題の一つであると思いますが、改めてこの3年間本市として民生・児童委員の担い手不足に対してどのような取組を行ってきたのか。また今後どのような取組を行うのかお考えをお伺いします。
 
(副市長)これまで町会連合会や校下婦人会連絡会に対する協力依頼の他市職員の退職予定者の事務説明会において担い手をつのる呼びかけを行っており一定の効果があったというふうに思っております。一方、民生委員児童委員のすそのをさらに広げるためには地域コミュニティの活性化やボランティア活動への参加意識の醸成が必要であると考えており、現役の民生委員の方々のご意向もお聞きしながらアクティブシニア向けの活躍セミナーでの活用紹介など担い手不足解消に向けた取組を進めていきたいと考えております。
 
民生・児童委員の活動を支え、負担軽減を図るためにICTの活用を検討することも必要ではないかと思います。お隣の野々市市では2020年から市が民生・児童委員全員にタブレット端末とWi-Fiルーターを配布しました。全国でも先駆けて行われたこの取組に国や自治体も注目していると伺っています。金沢工業大学と野々市市が連携し、ICTの活用に不慣れな民生・児童委員に対して学生がサポートを行い、端末利用研修会を開催しています。タブレット端末の購入経費は野々市市からの補助金と新型コロナの影響により中止となった研修会経費を充当し、通信費は野々市市社会福祉協議会が捻出しているとのことです。
ICTを活用することにより、コロナ禍で対面活動が難しい中、自宅など離れた場所でも意思疎通が出来、仕事と民生・児童委員の活動が両立しやすくなります。また情報収集と共有、意見交換の迅速化が図られ負担軽減にもつながります。野々市市では、タブレット端末を使用して具体的には、結ネットやZOOM、LINEなどのアプリを活用しており、今後は金沢工業大学と連携して新しいアプリを開発導入するとのことです。
タブレット端末の導入はハードルが高いとしても、アプリの活用は導入しやすいのではないかと思います。そこで本市における民生・児童委員のICTの利活用についてお考えをお伺いします。
 
(副市長)まず本年度は松ヶ枝福祉館に配備したタブレット端末を用いまして民生児童委員の会議等におけるペーパーレス化を図るということにしております。民生児童委員活動の効率化に向けてはICTの利活用は有効であると考えております。民生委員の方ともご相談しながら今後可能なことから取り組んでいきたいと思っております。
 
2022年09月14日 17:38