9月定例会が閉会しました。今回は一般質問を行いました。
議事録をアップしたいと思います。ヤングケアラーの質問は初めてでしたが、多くの方にご指導を頂きました。
厚く御礼申し上げます。
【ヤングケアラーについて】
ヤングケアラーについてお伺いします。
ヤングケアラーの支援には、当事者である子供たちを早期発見し、必要な支援につなげていくことが重要です。ヤングケアラーを速やかに支援につなげるためには、いち早くその存在に気づき、声をかけていくことが大切であり、そのためには子供自身や周囲の大人たちがヤングケアラーについて正しく理解することが重要と思われます。
県が昨年実施した調査では、ヤングケアラーを知っていると答えた子供は約半数とのことであり、さらなる周知が必要と考えますが、県は今後どのようにヤングケアラーの周知啓発を行っていくのか、お伺いします。
一般に、ヤングケアラーは家庭内の問題であることから潜在化しがちと言われており、その実態を把握するためには日々彼らと接している小中高校の教員の気づきが重要と思われますが、各学校や県教育委員会ではどのような取組を行っているのか、お伺いします。
ヤングケアラーは、家族の支援に追われ、友人や部活の付き合いもなくなり、身近な相談相手がいない状況が多いのではないかと思います。福井県ではオンラインサロンを実施し、当事者の相談の場を確保しているとのことです。ヤングケアラー本人が学校以外にも悩みを気軽に相談できるような取組が大切だと思いますが、県はどのような支援を行うのか、お伺いします。
ヤングケアラーの問題を解決するためには、保護者が現状を認識し、福祉サービスを積極的に利用することなどにより、子供の負担を軽減することが大切です。福祉サービスの提供や相談は市町が主体となって行っていますが、市町に任せきりにせず、県がしっかりとサポートしていくことが必要だと思いますが、取組についてお伺いします。
(知事答弁)
ヤングケアラーの支援に当たっては、ヤングケアラー本人が自らの置かれた状況に気づき、周囲の大人たちも彼らの状況や心情を理解することが必要であります。このため、県では今年度、ヤングケアラー本人の気づきを促すため、児童生徒に向けた啓発カードを学校を通じて配付するほか、大人に対してはヤングケアラーの状況や心情、大人が声かけする際の注意点などを分かりやすく伝える動画やホームページを作成するなど、丁寧な普及啓発に取り組むこととしております。
また、議員御指摘のとおり、ヤングケアラーは孤立しがちなことから、ヤングケアラー本人が悩みを気軽に相談できるように、来月には、比較的年齢が近く、同じ境遇を経験した元ヤングケアラーによるSNSを活用した相談支援を行うピアサポートを開始することとしております。さらに、ヤングケアラーの負担を軽減するためには、相談対応を行う市町が保護者に理解を促し、市町の福祉サービスの積極的な利用につなげていくことが大切でありますが、市町にはカウンセリングの専門家が不足しております。そのため県では、四月から児童家庭支援センター三か所に心理カウンセラーを追加配置し、市町とともに保護者や児童本人からの相談を受けており、各家庭の状況に応じて福祉サービスの利用につなげているところであります。
今後とも、社会全体でヤングケアラーを支援していく環境づくりにしっかりと取り組んでまいります。
私からの答弁は以上であります。
2023年10月01日 13:19