今年度から金沢市では公民館で行われている婦人学級が地域SDGs学級に変わりました。
全国的にも非常に珍しい取組です。そのことについて一般質問をいたしました。
以下議事録です
議事録
地域SDGs学級についてお伺いします。
令和3年度から、公民館の女性学級が地域SDGs学級に変わりました。
女性学級とは、女性向けの社会教育で、かつては婦人学級とも呼ばれ女性の学習機会が限られていた昭和56年度から全国的に公民館などで実施されており、本市においては全国に先駆けて昭和32年度から取組んでいました。
私も地元公民館の女性学級に何度か参加したことがありますが、毎回参加者が多く早く申し込みをしないと定員オーバーになるほど人気があった印象です。特に料理教室やフラワーアレンジメントなどが人気の講座であったと伺っています。
今年度から始まった地域SDGs学級は報道によると全国的にも珍しい取組であるとのことです。性別を超えより多くの方が地域の活動に参加することで、多様性が尊重される持続可能な地域づくりにつながることを期待しています。そこで改めて
地域SDGs学級を公民館で取組む意義についてお伺いします。
野口教育長
地域SDGs学級を公民館で取組む意義についてですが、地域の生涯学習の拠点であります公民館で住民同士がSDGsを学ぶことによって普段の生活の中にSDGsが浸透する効果が期待できるほか、多様性を尊重した持続可能な取り組みについて市民に身近な公民館活動の中で展開できることに意義があると思っています。
市内の公民館61館のうち、今年度は49館が地域SDGs学級を設けたとのことです。SDGsという言葉と内容を知らない方もたくさんいらっしゃると思いますが、どのような講座を行ったのか、
令和3年度の実績と公民館や地域の反応についてお伺いします。
A.令和3年度における地域SDGs学級の実績と公民館や地域の反応についてお答えします。
令和3年度は61館ある公民館のうち49館では金沢SDGs学級の5つの方向性を学んだあと、歴史や伝統文化、環境などそれぞれの地域の特性に応じたテーマを設定し学習を進めております。地域からはSDGsが身近なものである、みずから行動することの大切さを実感できた、との声や夫婦一緒に参加できることが嬉しいなどという感想が寄せられています。
人気のあった女性学級が地域SDGs学級に変わることで、残念に感じている方もいらっしゃるとお伺いしました。しかし、例えばこれまで行っていた料理教室が食品ロスの観点から考えた場合、SDGsと共通する点があるなど、女性学級で行われていた講座をSDGs学級に活かしていくことは十分可能であると考えます。これまで女性学級で人気のあった講座もSDGsを意識して展開していただきたいと思いますし、SDGsだからこそ出来るテーマでの講座の開催も期待しています。
また今後幅広い地域住民の方に参加していただくために、地域SDGs学級について広報や周知活動を行っていく必要があると思いますが、
今後の展開についてお伺いします。
地域SDGs学級の今後の展開についてであります。地域SDGs学級には性別、年別を問わず多世代の住民の方に数多く参加して頂き、新たな公民館活動の担い手づくりや公民館の活性化につなげていきたいと考えています。引き続きさらに多くの公民館にSDGsを学ぶ意義を周知してきますほか、実践例などの情報提供を行っていきたいと思います。
2022年03月03日 14:11